2025.10.06 [ Pick Up! ]
技能五輪全国大会は、原則23歳以下の青年技能者の技能レベルの日本一を競う技能競技大会です。
競技職種「時計修理」とは具合の悪くなった腕時計を治す技能です。不具合箇所を見つけ出し修理する課題と、部品製作があり時計の修理に必要な技術・技能・センスを競います。
本年度の大会は10月17日(金)から10月20日(月)の4日間の日程で開催されます。
選手たちに「時計修理職種」の競技の難しさなどについてお聞きしました。
「本番では欠点が含まれていて、本番当日じゃないとどんな欠点があるかわからない」
「欠点や不具合をいち早くみつけ、その修正をしないといけない。スピードだけではなく、正確性や出来栄えを競う競技です」「いろんな欠点が仕込まれているので練習でもいろんなパターンを練習しておかないと本番で対応ができない」本番当日まで何が仕込まれているかわからない難しさ。あらゆる事態を想定した訓練を積んできているそうです。
40点以上もある細かなパーツをピンセットで素早く組み込んでいく姿に驚きながら「設計図とか無くても組み立てられるのですか?」と聞いたところ、「設計図は無くても全部自分の頭に覚えていて自分の順番で組み立てることができる」とのこと。「ひたすら毎日繰り返して覚える。これまでに数えきれないほど繰り返しているので体が覚えている」とこれまで積み上げた自信にあふれる表情で清々しく語っていただきました。
ちょど県庁の見学に来ていた小学生達にも時計修理の様子を見学してもらうことができました。
目を輝かせて真剣に見つめながら「すごいちっちゃい!」「大変そう!」と驚きと感動の声をあげてていました。普段目にすることの無い、腕時計の中身の精密さにびっくりしたことと思います。
技能五輪全国大会への意気込みを熱く語っていただきました。
「初挑戦なので緊張するところはあるけど先輩方のアドバイスとか良い点を吸収しながら実力をつけていきたい」「この二年間学ぶことばっかりだったけど、この二年間を無駄にしたくない。たくさんの方に支えていただいているので恩返しのために頑張りたいと思います」「私は初挑戦でとても緊張するんですが、まず自分が大事にしているところを当日もしっかりできるよう訓練して臨みたい」
皆様の活躍を祈念いたします。