title-coloring
hujiwara

生産管理部
藤原隆充 さん
印刷部
土井 修さん
藤原印刷

1955年に松本市で創業し、約40年前から東京にも進出。書籍や専門書等の出版印刷、カタログ、パンフレット等の商業印刷を行い、印刷物の企画や制作、デザイン、編集等も行っています。「Japan Color」を取得し、安定した印刷品質を提供しています。

どうしたらこの仕事に就けるの?
特に専門学校などで専門の勉強をしてくる必要はありません。
「印刷オペレーター」は、最初は「紙積み」や「紙さばき(1枚1枚の紙の間に空気を入れる作業)」から仕事を覚えます。昔は「紙積み3年」と言われ、紙をきれいに扱えないと印刷はできないと言われていました。そこから少しずつ印刷機の扱い方などを覚えます。なお、紙は1束30kgほどの重さがあり、それを何回も運ぶ印刷オペレーターは力仕事といえますが、近年は女性の印刷オペレーターも増えています。
「プリンティングディレクター」はかなり難しい仕事なので、何年も印刷現場や営業現場で経験を積み、印刷業や本を作ることに関して基本的な知識だけではなく豊富な知識が求められます。また、実際に自分で印刷機も扱うほか、印刷技能士の資格を取得するなど、自分で技術を高めて経験値をあげていくことが必要です。
どんな人が向いている?
「印刷オペレーター」は印刷機のメンテナンスも仕事の大きな要素のひとつです。そのなかでは、機械の部品を外して元に戻したり調節をしながらはめるといった作業が必要になるので、子どもの頃からプラモデル作りが好きだったりと、ものづくりが好きな人は馴染みやすいでしょう。また、長時間考えながら作業を行う必要があるので、解決できない問題を追求し続けることができる人、コツコツと熱中して作業ができる人、パズルが好きな人や我慢強い人も向いています。
なお、DTPで組版を行う作業では、本が好きな人が向いていますし、「プリンティングディレクター」であれば写真に興味がある人が向いています。
この仕事のやりがいは?
作業工程によってやりがいは異なりますが、藤原印刷ではチラシやパンフレットではなく、お客様が選びお金を出して買う書籍などを多く印刷しているので、お客様にとって絶対的な価値があるもの、何十年も形として残るものを作っているという自負と責任を感じます。
また、いろいろな人の手を経たものが、最終的に「本」などの形になって見えるやりがいがありますし、自分たちで「よい本ができた」といえる仕事ができるのも、この仕事の魅力です。そして、印刷の立ち合いの際、お客様は思い通りの印刷ができるととてもよい顔をしますが、それを見るとやりがいを感じます。
この仕事の難しさは?
印刷は水と油が反撥してせめぎあう性質を利用するなど、不安定な仕組みによるものが多く、技術革新は進んでもそのやり方は50~60年変わらない難しさがあります。特に日本では難しい技術を使って刷る印刷物に、鮮やかな発色や美しさ、高い精度が求められるので、難しさはひとしおです。
urano

染め職人
浦野孝三さん

小玉屋染物店

1955年に松本市で創業し、約40年前から東京にも進出。書籍や専門書等の出版印刷、カタログ、パンフレット等の商業印刷を行い、印刷物の企画や制作、デザイン、編集等も行っています。「Japan Color」を取得し、安定した印刷品質を提供しています。

どうしたらこの仕事に就けるの?
大きな工場に勤めて、作業の工程や染料、生地のことを覚えるのが、職人の道として一般的でしょう。時間をかけて集中して取り組めば、若い人でも職人になれます。お客さんも自分も納得できる仕事ができるようになるまでには、10年ほどかかるのではないでしょうか。
そして、私のように個人で独立して染めをやるのであれば、設備が必要です。それを揃えるためには、ある程度の広い場所と資金、意欲がなければいけません。
また、染めを学ぶ学校もありますが、長野にはありません。着物関係の染めであれば、京都の本場の工場は若手の見習いを受け入れています。
どんな人が向いている?
まずは興味があることが大切です。そして、つくるものに対して「さらにその奥を知りたい」という追求する気持ちがあることも大事です。また、几帳面な人は丁寧な仕事ができると思います。そして、集中力があり、どん欲に学ぶ姿勢がある人は成長できるでしょう。作業工程は工場によって異なることもあるので、いくつかの工場を回って覚えるのもよいかもしれません。
この仕事のやりがいは?
私自身、今まではとにかく生活をしていくために頑張ってきたので、仕事がおもしろいと思ったのは最近です。今は「こんな色を出してみよう」「きれいに染め上げてみよう」と挑戦しながら仕事をしていて、やりがいを感じています。また、小さな失敗でも自分が納得するまでやり直します。そのこだわりが周囲の人にわかってきてもらえていることも、私のやりがいです。
この仕事の難しさは?
微妙な加減が必要で、少しでも染料を間違えるときれいに発色しないので難しいですね。色を決めるまでには、3回もお客さんに直接見てもらいます。こうした直接のやりとりは、地域に根ざしているからできることですね。
また、私は独学で反応染めを覚えたのですが、試行錯誤の連続だったので大変でした。反応染めは作業工程も多いので、1人でやるのは時間がかかります。それに、最近は着物の染色が少なくなり、昔に比べて仕事の内容も変わってきているので、時代の流れに沿っていく難しさもあります。
coloring_navi_01
coloring_navi_02
coloring_navi_03
MENU